<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 客至>
<Format: 七言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 客至る>
<BookPage: 370>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
舍南舍北皆春水，
但見羣鷗日日來。
花徑不曾緣客掃，
蓬門今始爲君開。
盤餐市遠無兼味，
樽酒家貧只舊醅。
肯與鄰翁相對飲，
隔籬呼取盡餘桮。
<End Poem>
<Translation>
家の南も北もみな春の水であふれており、ただ、かもめの群れが、害意のない主の心を知ってか毎日訪れるのを見るばかり。わが家の花の咲く小道は、これまでに、来客のために掃除されたことがないほど訪れる人はまれであり、粗末なわが家の門は、今こそあなたのために開くのである。

皿のうえに盛るべき食物は、市場が遠いので、幾種類かの珍味をというわけにはいかず、樽の酒も、家が貧しくて、ただ、古いにごり酒ばかり。もしも、あなたが隣家の老人とさしむかいで飲むことをご承知ならば、まがき越しに呼んで来て、残りの酒杯を飲み尽くそうではありませんか。
<End Translation>